歌と、恋と、無償の愛。 こんなに一途に純な人生を生きた女がいた。
「長崎ぶらぶら節」
2012年6月11日(月) コラニー文化ホール(小)
(県民文化ホール)

長崎郊外にある網場の貧しい家で生まれ育ったサダは、十歳で丸山遊里に奉公に出され、十七の歳から「愛八」の名を戴いて芸者となった。苦労しながら芸事に励み、歌舞の冴えと十八番の「土俵入り」で、愛八(平
淑恵)はやがて丸山でも有数の売れっ子になってゆくのだが、木戸御免を授かるほどの太っ腹な角力好きで、また義侠心が強く苦労している人には身銭を惜しまず援助したため、蓄えも持たないまま歳月が過ぎていった。
そんなある日、相撲見物に出掛けた愛八は町芸者と些細なことから口論になり、これがきっかけで古賀十二郎(渡辺 徹)に出会う。やがて町芸者を伴って遊郭・花月に現れた古賀は最後の散財で身上をつぶすが、町学者として長崎の研究に意欲を持つ古賀の純粋な情熱に愛八は惹かれてゆく。
「な、愛八、おうち、おいと一緒に、
長崎の古か歌ば探してあるかんね。」
初老を迎え生きる目的を見失いかけていた愛八に、古賀の誘いは一筋の光明であった。共に夢を追う決意をした二人は歌を探して長崎を彷徨し、やがて埋もれていた「長崎ぶらぶら節」を探し当てる……。
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